■歯周病をほって置くと・・・歯周病は万病のもと!
様々な重大な病気を引き起こす可能性があることが強調されています。
歯周病は歯周炎・歯肉炎の総称で、
比較的自覚症状に乏しいため、
進行いていることに気がつきにくい病気だとされています。
最近、なんとなく口の中がネバネバするとか、
煙草を吸わないのに、
歯磨きをきちんとしているのに、
口臭が少し気になる、
とか、歯磨き中い歯茎からの出血など、
歯周病の可能性のあるサインかも知れません。
自己判断で、軽く思って見逃していると
こんなことになりかねません。
お気をつけ下さい。
◆歯周病で死にたいですか?
●全身の重大病リスク上げる怖さ…
歯周病は症状なしに病状が進行し、何らかの痛みが出てきたときは、もうかなり進行している厄介な病気だ。いくら医師から「デンタルケアをしっかり!」と言われていても、痛みもつらさもなければ、ついついおざなりになってしまう。
しかし、歯周病は万病のもと! “歯抜け”だけでなく、全身の病気のリスクを上げているのだ。最悪、命を落とす可能性もある。
ここはひとつ、しっかりと「歯周病と全身の病気の関係」を知り、対策実行のヤル気を出そうではないか。歯周病専門医の東京医科歯科大学大学院歯周病学分野・渡辺久准教授に聞いた。
●心筋梗塞
「歯周病の原因菌Pg菌が、炎症を起こしている歯ぐきから血中に入ると、血管内皮細胞に侵入して増殖し、血管壁を障害します。さらに血小板の凝縮も誘発します。それによって、動脈硬化が進行し、血栓ができやすくなり、結果的に心筋梗塞のリスクを高めるのです。米国では“歯周病が心臓を死なせる”という新聞広告があったり、心臓外科医の中には、心臓手術のとき口腔内を見て、患者に重症な歯周病があれば、手術を見送る人もいます」
57歳のEさんは、医師から怒られるほど歯周病のコントロールができていなかった。しかし医師から心筋梗塞との関係を詳しく説明されたことに、父親を心筋梗塞で亡くしていることも加わり、それまで常だった“酔っぱらってバタンキュー”を改めた。飲み屋ではそこのトイレで磨く、飲む前に一度磨くなどだ。それが功を奏したのか、歯周病は改善された。
●糖尿病
「歯周病があると、炎症性物質TNFαが多量に分泌されます。これがインスリンの働きを抑制し、血糖コントロールを悪化させ、高血糖状態を招きます。しかし、歯周病の治療を行い炎症が消失すると、TNFαの産生が抑制されますから、インスリン抵抗性もなくなり、血糖コントロールが改善されるのです」
52歳のIさんは、食生活に注意しているのに血糖値が十分に下がらなかった。歯周病の影響を指摘されてから、デンタルケアに力を入れるようにした。半年後には、血糖値も“合格点”をもらえるほど下がったという。
●肺炎
「歯周病治療がうまくいっていない人は、口腔内に歯周病菌が大量にいます。これは唾液に含まれ、誤嚥(ごえん)することにより、肺や気道に運ばれやすくなります。ほかの病気や加齢で免疫力が下がっていると、歯周病菌によって肺の炎症、つまり肺炎が引き起こされます」
1カ月間口腔ケアを熱心にやったグループと、それまで通りのグループを調べた実験で、前者の方が肺炎が少なかった、という結果も出ている。
●バージャー病
バージャー病は四肢末梢血管に閉塞と炎症が起こり、皮膚に痛みや潰瘍を起こす病気だ。壊死(えし)すると手足の切断になる。
「歯周病菌は血栓をつくりやすく、内皮細胞に侵入して血管内の炎症を起こす。これがバージャー病発症に関係していると考えられています」
これだけ知っても、歯周病を放っておけますか? あなた!
(日刊ゲンダイ2008年10月27日掲載)
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