介護に古武術の考えを取り入れ応用~介護現場

体の使い方 介護に応用も

最近、介護に古武術の考えを取り入れる試みが登場している。古武術の特徴の一つが、全身をくまなく使いながら、負担を体全体に分散させる点。これを応用し、介護が必要な人を移動させるときなどに、腕だけでなく、全身を上手に使っていこうという考え方だ。

ただ、全身を使うといっても、古武術の心得がないとわかりにくい。「背中と腕を意識しながら、体の動きをとらえてみてほしい」と理学療法士の岡田慎一郎さん(37)は話す。岡田さんは高齢者介護施設などで働く中で、古武術の動きが介護に生かせることに気づき、5年前から古武術の動きについて研究し続けている。

介護現場では、寝ている人を起こそうとしたり、イスに座っている人を立たせたりする場面が多い。このときに腕とつながっている肩甲骨を意識することが重要だという。

まずは肩甲骨が動きやすくなるよう、肩を動かしながらほぐしてみる。背中側の肩の下部分に出っ張っている左右二つの骨が肩甲骨だ。左右の肩甲骨を広げると背中が丸くなり、狭めると胸を張る格好になる。これを繰り返す。

物を持とうとするとき、通常は手のひらで対象を支える。岡田さんは対象に添える「持ち手」を、手の甲から入れることを勧める=写真=。背中に適度な張りを保つのがポイントだ。こうすると、腕の筋肉だけでなく、背中の筋肉を働かせることができる。

この後、手を返して、物を運ぶ。「赤ちゃんを抱えるとき、だっこひもを使えば、背中も使って重みを支えることになり、腕だけで支えるより楽になります。これと同じ原理で、背中を張った状態にすると、背中にも重みが伝わり、腕だけに頼らなくて済みます」と岡田さんは説明する。

力が1点にかからず、肩や腰を痛める危険性も減る。岡田さんは「体を合理的に使えば、筋トレをしなくても、気軽に物を持てます。ぜひ試してほしい」と話している。(2009年9月3日 読売新聞)

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